豆本フェスタで知り合ったIさんと、世田谷の石像を巡り
大変楽しいひとときを持った。
画像を、裸眼立体視の交差法用として載せる。
まずは日蓮宗 妙法寺におわします、おおくら大仏。

高さ8mのブロンズ像なのだが、なんとこの大仏さま、
回るのです。
じーっと見つめていると確かに動いたような.....
「今、動いたよね?!」と二人同時に叫んだので
錯覚ではなかったと思います。
このときは境内側を向いていたのですが、夕方には、
下校する子どもたちを見守るため、電動で180度回って
道路側を向くのだそうだ。
そして後日、出向いたのが、等々力駅近くの真言宗 善養密寺。
ここはぶっ飛びの石像群に出会えるステキなお寺で、
いきなりデッカイ一対(画像は1匹ぶんですが)の羊がお出迎え。

このニタリと口元を緩める笑顔が不気味。
お寺に羊の像って珍しく感じるのですが、調べてみると
空海の十住心論(じゅうじゅうしんろん)から引いてる可能性があるらしい。
十住心論とは、心のありようを十段階に分けて説いたもので
もっとも卑しい第一の心の段階が羊なのだ。
異生羝羊心(いしょうていようしん)と言って、本能のまま生きる段階。
食欲と性欲のみを思って生きている、雄羊のような心を持つ凡人。
確かにこの羊は卑しい笑いを浮かべてるようにも見えてくる。
羊の次の段階は、愚童持斉心(ぐどうじさいしん)。
儒教の象徴とされ、人間としての道徳、倫理にやや目覚め、
自分の精神を少しでも向上浄化させようとする心。
確かに羊の次には一対の、これまた3m以上ありそうな
大きな中国風の方士と武人がいました。

手に持つ笏と剣は金と銀にきれいに塗ってあり、何故か両者とも鼻の頭がちょんと黒い。
「吾妻大権現」と表記され、近くにある野毛大塚古墳ゆかりでもあるらしい。
第三番目の段階は、嬰童無畏心(ようどうむいしん) 。
幼子のように煩悩から離れて畏れが無い心。
これをあらわすものがこの一対の童子ではないかな、と。

一転して小さいです。50cmくらい。
残りの7つの段階をあらわすものはみつからなかったので
正解かどうか自信はない。
さて、この他には奇怪な石像がまだまだあって。
かなーり大きなこちらは「かい蛇」または「ヘテ」という
中国から朝鮮半島に伝えられた伝説上の動物。

真贋を見極める能力があり火除けの神だそうでこれも一対。
睫毛が長いです。横浜の三つ池公園のコリアン庭園にもいる。
枯山水もあって、龍の橋や

亀王もいる。

可愛い蟹もいて

手に持っているのはオニギリかな?と思ったけど
この寺自慢のカヤの樹由来の榧の実らしい。
樹齢600年~700年で東京都の天然記念物でもある立派なカヤの木はこれ。

なんでも豪族の娘が多摩川で、沢蟹の親子に助けを求められた。
今夜大雨になって流されてしまうので、高台に連れて行ってくださいと言う。
娘は願い通り親子を逃がしてあげた。蟹の言葉通りに多摩川が氾濫。
翌日、沢ガニがお礼にと持ってきたのが榧の実で、それを娘が植えた事で
この木がなったというお話。
お寺なのに狛犬も何匹かいて、布袋さまや精巧なガネーシャもいる。

これは狛犬なのか?かなーり邪悪な臭いがします。
並べて置いてある愛くるしい羊に、頭頂部が似ているのが非常に奇妙。
もしかして、これも羊なのだろうか?

狛猫だっています。(虎なのか?)

どう見てもふざけた猫といった風情の虎のレリーフもありました。

多摩川の精だと言い張るタマ坊もいる。

玄武もいた

竜虎も。白目を塗ってるせいかマンガちっく。

敷石のレリーフに彫られた朱雀。これで四獣そろいぶみ。

空海の幼名が真魚と書いて「まお」なのを知りました。

一番気に入ったのはこのグレイタイプな宇宙人を思わせる童子の石像。

ここほど私好みの石像目白押しなスポットは珍しいです。境内にクラインの壷像すらあったからね。
教えてくれたIさんに感謝。
またいつか再訪したい。