2008年の4月1日より実施された「後期高齢者医療制度」の中で
新たに設定された診療報酬。
後期高齢者とは、65歳以上の障がい者と75歳以上の老人のこと。
彼らが危篤になったとき、延命処置をするかしないかの
本人の意志確認の記録をとっておけば、200点(2千円)の
診療報酬を与えるというもの。
この決定に対して全国保険医団体連合会というところは
先月20日づけで撤廃要求の
声明を出しています。
「終末期をどこで迎え、そこでどのような医療行為を望むかは
本人と家族の意思によって決められるべきものであり、政府が
意思表示を求める仕組みを作り、それを診療報酬で評価す
る性格の問題ではない。まさに、医療費抑制のためには
手段を選ばない、人間の尊厳を踏みにじる点数設定である。」
赤旗では、高額な医療費を使ってもどうせ死ぬ年寄りへの、
無駄金を抑制する仕組み、とズバリ書いてます。
現場の医師もバカにするなと怒り、ナチスドイツの
優生学を基盤にしたT4計画(障がい者を「安楽死」の
名のもとに20万人以上抹殺した)を引き合いに出して
その危険性を警鐘してます。
コチラ
この反対論の多いできたてほやほやの制度への、
まさにまっただなかの当事者に知らないうちに
なっていた私たち。
長くなるので(その2に)続きます。